山岳新校「みちのり」2022年度秋期プログラム参加…

山岳新校「みちのり」2022年度秋期プログラム参加者を募集します!【募集終了】

撤退学研究ユニット

投稿者:松岡慧祐

「山中でこれからを生きる「知」を養う」をテーマに、奈良県南部に学びの場を作る試み、「山岳新校」。そのひとつである「みちのり」の秋期プログラム参加者を募集します。

※ 2022年度秋期プログラムの募集は終了しました(2022.9.28)

「みちのり」デジタルチラシ
https://drive.google.com/file/d/1JnUYZClnRXRN0gvF_sFw8K6qq6Lmdb2k/view?usp=sharing

「みちのり」Twitter
https://twitter.com/michinori_npu

「みちのり」とは?

「みちのり」は、学ぶこと、働くこと、楽しむこと、つながること、支え合うこと・・・といった営みが融合した生き方を探る、学びのコミュニティです。

▶朝から晩まで職場で働き、帰ったらクタクタで眠るだけ。こんな毎日でいいの?

▶やりたいことがある。家族をもっとケアしたい。心身を休めたい。そのためには、今の仕事を辞めないと。けど、いったん辞めたら人生詰んでしまうんじゃ?

▶ゆったり過ごしたいから、週に数日だけ働く。やりたいことが沢山あるから、どれも少しずつ仕事にしたい。周りの人と必要を賄いあって生活できたら十分。それなのに、なぜ、周りは皆心配するの?

こんな疑問・不安をもつことはありませんか?仕事とプライベートは混同したらダメ。遊び気分で仕事はするな。定年まではふんばって働かないと。こんな生き方・考え方は、歴史的にみても、グローバルにみても、けっしてスタンダードではありません。生きていく上での、学ぶこと、働くこと、楽しむこと、つながること、支え合うこと・・・といった営みは、本来、今ほど乖離していませんでした。

各々の営みが乖離せず、融合した豊かな生き方。戦後日本がスタンダードとしてきた生き方の、オルタナティブとも言えるでしょう。「みちのり」では、そんなオルタナティブな生き方を、様々な学びのプログラムを通じて共に探っていきます。

2022年度秋期プログラム

2022年度秋期は、オンラインと対面(合宿形式のスクーリング)を組み合わせた、以下のプログラムを予定しています。合宿では、奈良県東吉野村の自然のなかで、オルタナティブな生き方を研究・実践されている方々との対話を楽しみながら、学びます。

特に今期は、生活から生み出す「ナリワイ」(やればやるほど頭と体がきたえられ、仲間が育つ仕事)の研究・実践に取り組んでおられる、伊藤洋志さんのお話とワークショップをメインプログラムとしています!

開講

① 10月8日(土)15時~17時 【オンライン】 

  ガイダンス・堀田新五郎さんのお話&フリートーク、ほか

東吉野村での合宿形式のスクーリング

② 10月22日(土)13時~15時 【人文系私設図書館ルチャ・リブロ(東吉野村)】

  人文系私設図書館ルチャ・リブロ訪問・青木真兵さんと青木海青子さんのお話&フリートーク

③ 10月23日(日)10時~12時 【東吉野ふるさと村】

  「ナリワイ」伊藤洋志さんのお話&フリートーク

④ 10月23日(日)13時~15時 【東吉野ふるさと村】 

  伊藤洋志さんによるワークショップ①:モンゴル移動式住居「ゲル」を建てる

⑤ 10月23日(日)15時半~18時 【東吉野ふるさと村】 

  伊藤洋志さんによるワークショップ②:自分のナリワイを考えてみる(前半)

⑥ 10月24日(月)9時半~12時半 【東吉野ふるさと村】 

  伊藤洋志さんによるワークショップ③:自分のナリワイを考えてみる(後半)

⑦ 10月24日(月)14時~15時半 【オフィスキャンプ東吉野】 

  「遊ぶように働く」山村のシェアオフィス「オフィスキャンプ東吉野」訪問・坂本大祐さんのお話&フリートーク

⑧ 参加者・スタッフ合同で企画・実施(日時・場所等は企画内容に応じて設定)

講師・スタッフ

プログラム1

▶堀田新五郎さん(奈良県立大学副学長・地域創造研究センター長)
専門は政治思想史。世のしがらみと組織のプレッシャーとやむにやまれぬ思いから、撤退学を始める。撤退は敗北ではなく、知性の証しである。こうした考えが世に広まれば、たぶんもう少し生きる可能性が広がる。世の中、生真面目に過ぎると思いません? Let’s 撤退! 山に入りましょう。存在していることの面白さを味わいましょう。で、つらつら考える。太陽系の来し方行く末について。また楽しからずや。

関連著書リンク:内田樹編『撤退論』(晶文社)

プログラム2

▶青木真兵さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター)
「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信を行う。2016年より奈良県東吉野村で、「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設・運営し、その理念や実践を、著書『手づくりのアジール』(晶文社)、青木海青子さんとの共著『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)などを通じて発信している。

▶青木海青子さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書)
「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。大学図書館勤務を経て、2016年より青木真兵さんと共に「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設・運営。著書としては、青木真兵さんとの共著のほか『本が語ること、語らせること』(夕書房)などがある。また、図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で雑貨やイラスト制作も行っている。

リンク:「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」WEBサイト

関連著書リンク:『彼岸の図書館ーぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)

プログラム3ー6

▶伊藤洋志さん(ナリワイ代表)
香川県出身。京都大学農学部修士課程修了。複数の生業を持つ自営業の実践と研究に取り組む。空き家の改修運営や「モンゴル武者修行」、「遊撃農家」などのナリワイや「全国床張り協会」といったギルド的団体の運営を行うほか、野良着メーカーSAGYOのディレクター、「働く人のための現代アートの買い方を学ぶ会」の共同主催。近年は海外と連携し生活文化を探求する活動にも取り組み、山岳民族のアカ族の竹建築とモンゴル移動式住居ゲルの日本への応用研究を行っている。著作『ナリワイをつくる』(東京書籍)は筑摩書房にて文庫化、韓国でも翻訳出版された。ほかの著作は『小商いのはじめかた』『フルサトをつくる』。最新刊は『イドコロをつくる-乱世で正気を失わない暮らし方』(ともに東京書籍)。

関連著書リンク:『ナリワイをつくる―人生を盗まれない働き方』(東京書籍/筑摩書房)

上記に対する鷲田清一氏の書評(ちくまweb)

プログラム7

▶坂本大祐さん(合同会社オフィスキャンプ代表)
奈良県東吉野村に2006年移住。2015年 国、県、村との事業、シェアとコワーキングの施設「オフィスキャンプ東吉野」を企画・デザインを行い、運営も受託。開業後、同施設で出会った仲間と山村のデザインファーム「合同会社オフィスキャンプ」を設立。2018年、ローカルエリアのコワーキング運営者と共に「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」を設立、全国のコワーキング施設の開業をサポートしている。著書に、新山直広との共著「おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる」(学芸出版)がある。

リンク:「オフィスキャンプ東吉野」WEBサイト

【スタッフ・コーディネーター】

梅田直美・林尚之・桑木野真理子

○募集対象・定員

対象:18歳以上
定員:15名
※定員を超える応募があった場合は、応募理由等をもとに選考いたします。

○応募方法

こちらの応募フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/tt2BDcqfVD5Qb5vj6

締め切り:2022年9月28日(水)23時
 ※10月3日(月)までに選考結果をご連絡します。

○参加費

参加費は無料です。ただし、合宿などプログラム参加に伴う交通費・宿泊費・食費等の実費は各自負担となります。

○その他

・部分参加も可能です。ただし、応募者多数の場合は、全日程参加可能な方を優先して選考いたします。

・合宿の宿泊先としては「東吉野ふるさと村」(相部屋・風呂トイレ共同/1泊3千円・食費別)を手配しています。別施設での宿泊を希望する場合は各自でご手配いただきます。宿泊を伴わない日帰り参加も可能です。詳細は、プログラム参加決定後に改めてご案内いたします。

・参加者・スタッフ・地域の方々がともに安心してプログラムを楽しめるよう、新型コロナウイルス感染防止対策にご協力をお願いいたします。(詳細は応募フォームに記載の内容をご確認ください。)

○問い合わせ先

奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット
山岳新校「みちのり」スタッフ(梅田・林・桑木野)
michinori.sangaku[at]gmail.com
([at]の部分を@に変えてお送りください。)