西尾美也「着がえる家」:「服」にまつわる3つのワークショップを開催

ファッション環境デザイン研究ユニット (※2022年9月30日をもってユニット活動を終了)

投稿者:西尾美也

美術家の西尾美也は、装いの行為とコミュニケーションに着目したプロジェクトを国内外で展開してきました。今回「東京ビエンナーレ2020/2021」参加プロジェクトとして発表する「着がえる家」の舞台となる海老原商店は、1928年築の元洋服店で、古着、既製服、反物と扱う品を変えながら、日本の洋装化の歴史とともに歩んできました。商店が面している柳原通りは、江戸時代後期に古着を扱う露店が多く店を開いた場所で、明治維新後も古着を扱う一大市場として継続しました。「着がえる家」では、西尾がこの海老原商店の新しい店主として住み込み型のプロジェクトを展開し、当エリアの未来について、ひいてはこれからの装いと人間の関係について考えを巡らせます。
常設展示では、家族写真と服をテーマにした旧作のシリーズや、西尾が自ら子育てをする中で実践している服と生活の関係を紹介します。
ワークショップでは、「料理」や「洗濯」「遊び」などの日常的な行為を取り入れ、多様な装いの参加者が日々出入りする場所になることを目指します。店舗では、ワークショップで生まれた新しい服を販売します。本プロジェクトを通して、誰もが毎日のように行う着がえることの喜びを再発見する機会となるでしょう。

詳細:https://tb2020.jp/project/kigaeru-house/