高度経済成長期に開発された大規模ニュータウンである「平城・相楽ニュータウン」は、2022年にまちびらきから50周年を迎えます。他の大規模ニュータウンと同様に、良好な住環境ストックが形成されつつある中、居住者の少子高齢化も顕著であり、それに伴う様々な課題が浮かび上がってきています。一方、奈良県・京都府の3市町にまたがるため、行政主体のニュータウン再生事業が本格化するには時間を要し、その間、住民・民間主体の取組みを重ねていくことが求められています。
そうした状況のもと、佐藤ゼミでは、持続可能な都市としてニュータウンを再生していくために必要な住宅地・コミュニティのあり方を研究テーマとし、その実態の把握や地域の方たちとの課題の共有、再生に向けた取組み等について調査研究・実践しています。
2018年度に活動を開始し、これまでに「若者とまちづくり」をテーマにした学生グループ研究や奈良市朱雀地区自治連合会と協働で「謎解きまちあるき」の企画を実践してきました。2020年度は「居場所のネットワーク」をテーマとした学生グループ研究を実施しています。