「美術は教育」研究ユニット (※2022年9月30…
「美術は教育」研究ユニット (※2022年9月30日をもってユニット活動を終了)
RESEARCH UNIT

「美術は教育」研究ユニット (※2022年9月30日をもってユニット活動を終了)

研究テーマ
脱美術館化するアートプロジェクトの最終目標を、すべての人が創造的である状態に向けて働きかけることだと仮定し、その教育としての可能性を、アートに関わる多様な関係者へのインタビューから明らかにする(※肩書は当初)
メンバー
研究代表者
西尾美也(奈良県立大学 准教授)
研究補助員

櫻井莉菜(秋田公立美術大学 大学院生)

設置期間
2020年9月1日〜2022年9月30日
Summary
研究概要

1990年代後半から増加した日本におけるアートプロジェクトは、その性質上、現代アートとしての批評や言説の蓄積がないことがその課題として指摘できる。

本研究は、脱美術館的=脱権威的な活動としてのアートプロジェクトの最終目標を、すべての人が創造的である状態に向けて働きかけることだと仮定し、その教育としての可能性と課題を明らかにしようとするものである。

具体的には、日本の大学やオルタナティブな教育機関、アートプロジェクトによる教育の実践者を対象とした先行研究整理と情報収集、インタビュー調査、参与観察調査を行い、アートマーケットやアートワールド、あるいはまちづくりや地域振興といったわかりやすい目的に回収されないアートプロジェクトの価値について言説化することを目指す。

研究計画

1年目は中村政人氏へのインタビュー実施と、他のインタビュー候補者について検討し、打診を開始する。2年目からは約3年間をかけて50名程度の美術関係者へのインタビューを行い、5年目の最終年度に成果物を出版する。