路地文化研究ユニット
路地文化研究ユニット
RESEARCH UNIT

路地文化研究ユニット

研究テーマ
都市文化としての路地―路地を「創造」する多様な営みに着目して
メンバー
研究代表者
松岡慧祐(奈良県立大学 准教授)
研究ユニット員

八木寛之(関西国際大学 専任講師)

八田直樹(建築士)

設置期間
2020年10月15日〜2025年10月15日
Summary
研究概要

近年、路地を活用したまちづくりが各地で進められ、自動車中心・クリアランス型の都市再開発の動きに対して、ヒューマンスケールのオルタナティブな都市空間を再構築する営みとして再評価されるようになっている。そして、路地とは、それを意味づける人間の営みによって再発見され、「創造」される一種の文化でもあるといえる。そこで、本研究では、路地を創造する多様な営みに着目し、現代の都市において様々な路地が諸アクターの社会的相互作用によって創造される背景や過程、その可能性や問題を社会学の見地から総合的に分析することを試みる。それを通して、社会的・文化的な側面から路地をめぐる分析枠組みを構築し、都市の創造性を育む上での路地文化の役割を捉え直すことを目的とする。

研究計画

◆先行研究の整理、情報収集、分析枠組みの構築
建築学、都市計画論、創造都市論における先行研究を整理した上で、路地をめぐる社会学的な分析枠組みを構築する。また、路地づくりの事例に関する情報収集をおこない、事例を分類する。

◆日本における路地づくりの事例研究
路地を活かしたまちづくりの先進事例である空堀(大阪市中央区)、企業が路地を飲食店街に造り替えた「お初天神裏通り」(大阪市北区)、路地が入り組む盛り場として知られる「裏なんば」(大阪市中央区)や「地獄谷」(大阪市福島区)などでフィールド調査を実施し、路地の変容過程やその影響を把握する。また、空堀で「路地から住まいを変えるプロジェクト」を個人で実践している建築士の活動を参与観察的に調査し、個人事業による草の根の路地づくりの可能性と課題を明らかにする。

◆路地のメディア表象の分析
ガイドブック/情報誌をはじめとして、テレビ、雑誌、インターネットなどのメディアにおける路地の表象のされ方を分析し、路地にどのような意味やイメージが付与されているかを明らかにする。

◆研究成果の社会発信、表現活動、アクションリサーチ
研究成果を学会発表・論文・著書・シンポジウムなどで公表することに加えて、得られた知見をホームページ、フリーペーパー、ガイドマップなどで表現し、アクションリサーチをおこなう。