持続可能性に資する観光形態としてのガストロノミーツ…

持続可能性に資する観光形態としてのガストロノミーツーリスムとは?

Update:
活動の名称・テーマ
持続可能性に資するガストロノミーツーリスムとは?
研究代表者
Ranasinghe Nirmala(ラナシンハ ニルマラ)(奈良県立大学准教授)
メンバー
2021年度 Ranasingheゼミ所属の学生(2年生と3年生)
設置期間
2021年10月〜

活動の概要

近年「持続可能性」がどの分野でも話題となっており、観光においても同様です。持続可能な観光というのはもう一つの観光形態ではなく、全ての観光形態において地域や地球規模の持続可能性への貢献を問うべき時期となっています。Ranasingheゼミでは、ガストロノミーツーリズムを中心に持続可能性に資する観光形態としてガストロノミーツーリズムの可能性について考える学内・学外活動を実施しました。

最初に学生自身でガストロノミーツーリズムに関する小論文を読んで、ガストロノミーツーリズムの概要、国内外の事例、持続可能性に資する観光形態としての可能性・役割・改善点などについて論じて、グループ発表をしました。その後、Group discussionを通して、ガストロノミーツーリズムと持続可能性について理解を深めました。

次に、 奈良県内の在来作物の研究や栽培保存に関わっている三浦雅之氏が経営している大和野菜レストラン「清澄の里 粟」を訪れて、実践者から話しを伺い、現地での体験をしました(その流れ:三浦氏の講演・Q&A、冬の野菜栽培の見学・体験、休憩のとき「大和の和菓子・粟生」の試食、三浦氏が考えた奈良のガストロノミーツアーについてお話し、全体のまとめとしてのGroup Discussion)。

全体の活動を通した学びとしては: 「実際に田畑に出向いて、生で野菜を食べてみることやさらに野菜についてお話を聞くことによって観光提供者の想いが伝わるということを実感して、ガストロノミーツーリズムの可能性をよりリアルに感じた」、「ガイドのお話を聞きながら、実際に体験することで、理解度が増えることが再確認できた」、「実際に畑で作っている農作物を見せてもらえることによって食べ物に対する愛着が湧き、食べ物を大事にしようと観光客に思わせることによって食べ物を残す人が減ったり、地産地消をする人が増えたりすると、持続可能な観光に繋がるのではないかと感じた。」、「農業の抱える課題をしるきっかけにもなり、解決策や改善の方向にもっていくために何かできることはないかと観光客自身がそれぞれ考えるようになるのではないかと感じた。」、「観光客に持続可能性に関する気づきのためには、生産現場を実際にみることで地域の食材の活性化や食品ロスについて考えさせることができると思った。」などのコメントがありました。