ブックタイトルnarapu 09

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概要

narapu 09

Interview卒業生インタビュー文化財の修理の裏方として、ふたたび奈良に。株式会社文化財保存総務部本郷浩志さん地域創造学部観光学科2009年3月卒業神奈川県立百合丘高等学校出身01 今のお仕事についてお聞かせください東洋の絵画・書跡を中心とした文化財の保存修理をする会社の総務部に所属しています。貴重な文化財を後世に伝えるべく、技術者たちが修理をしていますが、私は総務として、書類の作成と整理、文化財所有者をはじめとした関係者の方々との連絡や日程調整、技術者たちの作業環境の整備等、修理業務全般のサポートを担当しています。04どのような学生生活を過ごされましたか当時、まだ県立大は夜間から昼間への移行時期でしたので、1限目は午後1時始まりでした。午前中にアルバイトをして、午後から講義を受け、夜間に所属していたフットサル部で汗を流す1日でした。実は、また奈良に戻ってきてからも、当時の部活の仲間と連絡を取り合ったり、新しいサークルでフットサルをしたりしていて、それが仕事の息抜きにもなっています。02どのような経緯で今のお仕事に就かれましたか県立大卒業後は別の職種にいましたが、転職をして文化財の世界に入りました。前職ではエジプトに新設される博物館の文化財修理に関係するプロジェクトの専属となり、調整役を務めました。その後、任期を終えて、自身の力が発揮できるのはやはり文化財関係の仕事だと考えて、数多くの文化財が残る奈良に戻り、今の会社に入社しました。03どんなところに仕事のやりがいを感じますか1つの文化財を修理するためには、技術者だけでなく、文化財の所有者や文化庁、自治体等、多くの方々と関わってきます。私は、技術者をサポートする裏方の仕事ですので、その方々との調整がうまくいき、業務が円滑に進んで、無事1つの修理が終わった時に達成感を感じます。05 思い出に残っている授業はありますか授業では、景観、環境文化、自然観光が専門の先生のもとで学びました。地域と芸術、観光、まちづくりを知るために、フィールドワークで瀬戸内国際芸術祭に行ったことが思い出です。今私が関わっている文化財というものは、地域的にも文化的にも貴重な観光資源の1つと言っていいと思います。当時はそれほど認識していなくても、在学時に興味を持って学んだことが、今の自分につながり、役立っていると思っています。06 在学生に向けて何か一言学生生活は終わってみるとあっという間です。学生のうちにしかできないこともたくさんあるはずですので、やってみたいことがあれば、失敗を恐れずにどんどんチャレンジして、充実した学生生活を送ってください。10