ブックタイトルnarapu 08

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概要

narapu 08

Center News地域創造研究センターの活動報告キックオフ連続シンポジウム第2回・第3回を開催連続シンポジウムの第1回「文明史的転換期における撤退的知性――成長神話を越えて」(本誌第7号既報)に引き続き開催した第2回、第3回シンポジウムの概要をお伝えします。第2回「アフターコロナの大学と地域創造――地域創造からの知的創造」10月10日14:00-17:00、Zoomオンラインにより第2回シンポジウム「アフターコロナの大学と地域創造」を開催し、約100名の方々に参加いただきました。吉見俊哉東京大学教授から基調講演「アフターコロナ時代の大学とは何か」をいただいた後、松岡慧祐本学准教授のコーディネートによりパネルディスカッションを行いました。早川公大阪国際大学准教授、浅田尚紀本学学長、西尾美也本学准教授から、オンライン授業などによるコロナ禍での大学における学びの変化についての報告が行われ、パンデミック後に大学に求められることや大学における地域貢献とは何かなどについて、意見交換が行われました。オンライン参加者からも多くの意見、質問が寄せられ、今後の大学や地域創造のあり方を考える機会となりました。第3回「コロナ禍のアジアにおける観光の現状とポストコロナの観光について考える」11月20日13:00-15:30、Zoomオンラインにより第3回シンポジウム「コロナ禍のアジアにおける観光の現状とポストコロナの観光について考える」を開催し、約80名の方々に参加いただきました。和泉宏明国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所部長から基調講演「コロナ感染症がもたらした国際観光への影響とUNWTOの取り組み」をいただいた後、薬師寺浩之本学准教授のコーディネートにより、本学の中谷哲弥教授、ラナシンハ・ニルマラ准教授、亀山恵理子准教授から、コロナ禍によるインド、スリランカ、インドネシアの観光産業の危機的状況が報告されました。グローバル、ナショナル、ローカルの各視座から、多面的にポストコロナの新たな観光のあり方について考える機会となりました。3D技術を活用した文化財体験とイベント教材の制作センターでは奈良県伝統文化親子体験キャラバン実行委員会(奈良県・天理市・天理大学・奈良新聞社)から、体験型イベントで用いる教材の制作を受託し、同委員会が主催するイベント「奈良県伝統文化を親子で体験しよう!」において、その成果を披露しました。12月25日に天理市民会館で行われたイベントでは、3Dプリンターで制作した粘土型に子供たちが力一杯粘土を込めて、方形三尊?仏(ほうけいさんぞんせんぶつ)(川原寺裏山遺跡出土)のレプリカづくりに挑戦しました。またVR(ヴァーチャルリアリティ)装置を用いた仏像の調査体験では、聖林寺十一面観音像を間近で見たり、観音像の頭の上の顔を数えてみたりと、子供たちは様々な発見に興奮していました。1月8日の橿原考古学研究所でのイベントでは、天理市東乗鞍(ひがしのりくら)古墳のVR体験を実施しました。普段は中に入ることができない古墳の石室内部を、懐中電灯に見立てたコントローラを手に持ち自由に歩き回り、時には石棺に頭を突っ込み覗き込んでみたり、頭を石にぶつけないように動いたりと、子供たちだけでなく大人も童心に戻って親子仲良く体験されていました。またイベントが順調に進行し参加者が安全に体験するために、本学の学生(上田莉樺・内田環・野中萌・東勝弘・水本美優奈)もサポート役として参加しました。今後も奈良の文化財をテーマに、デジタル技術が生み出す魅力あふれるコンテンツを制作していきます。これらの教材は3月21日に天理市に開村したなら歴史芸術文化村や関連イベントでも活用されますので、機会があればぜひ体験してみてください。(地域創造研究センター特任教授山田修)?仏制作体験型から?仏を慎重に取り外すVR体験壁石に触れようと手を伸ばす2