ブックタイトルnarapu 04

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概要

narapu 04

奈良県立大学の発展を願って奈良県立大学学長伊藤忠通私と本学との関わりは、1983年(昭和58年)に遡ります。当時は、本学の前身である奈良県立短期大学の時代でした。1983年4月から3年間、非常勤講師として財政学の講義を担当しました。1986年4月から沖縄国際大学で専任教員として奉職することになりましたが、1990年(平成2年)に奈良県立短期大学が4年制大学の奈良県立商科大学として創設されるのを機に本学の専任教員として奉職しました。以来30年の年月が経ちましたが、この間、2001年(平成13年)に奈良県立商科大学から奈良県立大学へ名称を変更するとともに商学部から地域創造学部への改組転換、2015年(平成27年)には、公立大学法人への移行等、本学はさまざまな変化を経てまいりました。令和の時代となり、2021年(令和3年)には附属高校が設置されます。公立大学法人が設置する附属高校は、あまり例がなく、また教育における高校と大学の接続を通して取り組む人材育成に注目が集まっています。このように私は、昭和・平成・令和と3つの時代を本学とともに歩んでまいりました。グローバル化の時代になっても、本学では留学生の派遣・受入、研究者間の学術研究交流等、海外の大学との交流を通じた国際化があまり進んでいませんでした。しかし、いまではアジアや欧米の10を超える大学と協定を結び、学生や教員による国際交流が行われるようになりました。1994年から約1年間、英国ウェールズ大学に留学したのが御縁で1996年に初めての海外英語研修をウェールズ大学で実施しました。16名の学生を引率して1ヶ月間、学生とともに大学寮で過ごしたことが懐かしく思い出されます。1960年代後半に建設され、老朽化した校舎を更新することは、本学にとって長年の課題でしたが、キャンパス整備基本計画が策定され、2015年春に新校舎「地域交流棟」が完成しました。その後のキャンパス整備は遅れていますが、漸く2020年夏頃には次の新校舎「コモンズ棟」が完成します。もう少し時間はかかりますが、今後、体育館、図書館等、順次整備が進められます。最後になりますが、私は学長の任期が満了する2020年3月をもって退職いたします。2020年4月には、浅田新学長が就任されます。新体制のもとで奈良県立大学がますます発展し、学生のみなさんが社会で活躍する人材として成長することを心より願っています。1