ブックタイトルnarapu 03
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narapu 03
疑問が深まり、現代社会での「感情表現」とは一体どういったものとなっているのか、というところまで関心が広がりました。そこで、公共の場でありながら、感情をあらわにすることが多いシーンとして、スポーツ観戦、デモ、ライブなどを対象にして、現代社会における「感情表現」について考えていくことにしました。3年生の前学期では、ホックシールドなど「感情管理」についての先行研究を手がかりにこれまでの考えを整理しました。今後は、「感情表現」を直接観る・感じるために、現地での調査を進めながらテーマを絞っていく予定です。コミュニティデザインコモンズ3年生水原將さん以上はほんの一例ですが、いずれの研究も、学生がこれまでの学びや日常生活のなかで抱いた関心、疑問が出発点となり、問いから問いへ、考えを展開させながら研究を進めています。自分の関心の在処をクリアにしていきながら、議論し、考えを深めていく面白さを満喫できるときもあれば、ときには、漠然とした問いを具体的なリサーチクエスチョンに落とし込むプロセスで悩むこともあります。一旦テーマを決めたものの、「自分は本当にこのテーマに取り組んでいきたいのか?何のために取り組むのか?」と悩み相談にくる学生も少なくありません。また、もちろん、調査や分析・考察の段階でも、面白さや喜びがある一方で、困難、行き詰まりを経験することがあります。このように、卒業論文に取り組むことは、テーマを考えるところから、面白くやりがいがある一方で、容易なことではありません。しかし、これらの思考、実践のひとつひとつが、学生がこれからどのようなライフコースを歩もうとも、どのような仕事をし、どのような社会的課題と向き合おうとも、逞しく、優しく生きていく上での糧となるものと考えています。コミュニティデザインコモンズ准教授梅田直美学びのoneシーン夏祭で若者を対象としたアンケート調査を実施地域活動に関するインタビュー調査協働推進事業の報告会8