ブックタイトルnarapu 03
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narapu 03
コミュニティデザインコモンズ―コミュニティ政策―持続可能なコミュニティ―共生・協働のまちづくりゼミでのディスカッションの様子コモンズ活動事例報告コミュニティデザインコモンズの3・4年次ゼミでは、学生が研究したいテーマを軸として、そのテーマに適した教員の指導を受けながら卒業論文に取り組みます。今回は、その一例として、梅田ゼミ3年生の卒論の取り組み事例をご紹介します。梅田ゼミでは、学生の卒論テーマは実に多彩です。特徴を挙げるとすれば、個人の生き方をめぐる様々な問いを、家族や近隣、友人関係など、身近な社会的共同性に焦点を当てながら考えていこうとするものが多い、という点でしょうか。3年生は、まだテーマを探り深めていく途上ではありますが、その過程で、学生たちが卒論に取り組むなかで何を考え、何にふれようとしているかを、少しでもこの誌面で共有できればと思います。シェアハウスにおける若者の「自律」と「共同性」―村瀬百香(3年生)辞書や先行研究によると、「自律」とは「自分の考えにしたがって行動すること」とされています。日本では、若者の多くが血縁のある家族と暮らしていますが、一方でシェアハウスなど、血縁家族以外の他者と暮らす若者も増えています。「他者と暮らす」ということは、違う価値観や規範をもつ人同士が、生活する上でお互いの考えを明確にし、話し合って、共同の何かをつくり上げていくことが必要になります。人は自ら何かに向かう時、それを支えてくれる関係の中で「自律」しているのではと考えました。そこで、この研究では、シェアハウスを対象にして、そこに住む個々の人の自由と共同性について考え、そこから、若者にとって「自律」とは何か、また、個人の「在り方」を考えていくことにしました。これまでは文献調査が中心でしたが、今後は、実際にシェアハウスで暮らす人を対象にした調査をしていく予定です。コミュニティデザインコモンズ3年生村瀬百香さん現代社会における「感情表現」とはどういったものとなっているのか?―水原將(3年生)普段から、趣味でプロ野球などのスポーツ観戦をよくしていて、それを観戦するなかで、人々が、熱狂的になったり興奮したりするのはなぜなのか、その感情表現に疑問をもちました。この疑問について、最初はスポーツに関する社会学研究の文献や、プロ野球の応援をする人を対象にした観察・聞き取り調査をもとに考えてきましたが、さらに7