ブックタイトルnarapu 03

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概要

narapu 03

た『生活の美しさ』―『感覚の洗濯』いわきツアー2017-2019ファイナルを終えて―」というタイトルで、アリオスのウェブサイトに事業レポートとして掲載されています。震災を経験したアリオスは当時臨時の避難所としても機能していました。地域とアートをつないできた施設のさまざまな工夫や仕掛けを目の当たりにし、地域で暮らす人の声に直接触れる中で、かれらが見出したのが「生活の美しさ」というキーワードでした。レポートから引用します。「私たちが『美しい』と感じたもの―人との出会い、昔の話、子どもたちの笑顔、ゆっくりと流れる時間、かけられた優しい言葉、コミュニケーション、そして干された洗濯物たち……―は、忙しない日々の中にいると気づかないが、本当は日々の生活の中に溢れているはずのものたちばかりだ。生活はアートであり、アートは生活なのだと思う。あの日から、壊れた街や傷ついた人たちの五感を震わせながら少しずつこの街を元気にしていったいわきアリオスで、私たちは『感覚の洗濯』をした。そしてそれは私たちにとっては生活の『美しさ』を見直せるようになるという『心の洗濯』だった。目の前に溢れている『美しさ』を、『アートな生活』を、これからも大切にしたい。」ツアーのためのモバイルランドリー撮影:西野正将西尾研究室では、大学と地域、アートと日常生活をつなぐことを目的に、2017年から毎年秋に現代アート展「船/橋わたす」を本学を舞台に企画・開催しています。学生たちがいわきで学び、経験してきたことを、今年の「船/橋わたす」の実践でも活かしてくれることを願っています。最後になりましたが、学生たちを快く受け入れてくださった長野さんはじめ、アリオスのスタッフのみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。都市文化コモンズ准教授西尾美也学びのoneシーン東日本国際大学(いわき)の留学生との共同作業撮影:冨田了平地元の子どもたちと交流する学生撮影:冨田了平アリオスの長野さんに館内を案内してもらう学生たちスケッチで体験を記録撮影:四方遼祐6