ブックタイトルnarapu 02
- ページ
- 9/16
このページは narapu 02 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは narapu 02 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
narapu 02
謎解きまち歩きと「若者の地域への参加」コミュニティデザインコモンズ・佐藤ゼミでは、3年次(コモンズゼミⅡ)にゼミ生による共同研究を、4年次(コモンズゼミⅢ)にはそれを活かした卒業論文の作成を行っています。2018年度のコモンズゼミⅡでは、「若者の地域参加」をテーマに、文献・資料調査を踏まえ、若者の実態・意識の把握、イベントによる仮説の実証(アクションリサーチ)と、盛りだくさんの内容で研究を進めました。研究対象となった奈良市朱雀地区は、緑豊かな平城ニュータウンに位置する成熟期を迎えた住宅地です。ここで育った若者たちは進学・就職により転出する傾向が続いており、それにより高齢化に拍車がかかっています。そこで、若者たち(夏祭り参加者・平城高校生)の地域に対する関心や活動、地域参加への意識等をアンケート調査により把握し、若者が自分の住む町に関心や愛着を持ち、地域への参加を促すための課題について研究を行いました。2018年11月24日、若者が町を知るきっかけづくりとして、「謎解きまち歩きin朱雀」を開催しました。このまち歩きは、謎を一つずつ解きながらゴールをめざす、若者に人気のゲームです。当日は、好天に恵ご協力いただいた地域の方たちとともにまれ、幼児・謎を解きながらまちを歩く若者たち謎が詰まったお手製の冊子小学生からお年寄りまで140名超の参加者たちが、8箇所のスポットを巡り、秋の風景を楽しみながら、それぞれゴールをめざしました。高校生や大学生の他、小学生に引っ張られるように家族全員でまち歩きする姿も見られました。まち歩きの実施に向けて、朱雀地区自治連合会の皆さんと数カ月にわたり実施運営方法について協議を重ねてきました。フィールドワークとして参加した2年生も加わり、学生主体に準備を進めましたが、その過程では、地域の実状や課題の把握、地域の方たちの協力を得るための方法の検討等、様々な条件に配慮しながら、考え、実践する力を身につけることができたものと思われます。こうした経験を活かしながら、今後、地域で活躍する人材に成長していくことを期待しています。真剣に謎を解く参加者の皆さんコミュニティデザインコモンズ准教授佐藤由美8