ブックタイトルnarapu 02

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概要

narapu 02

それを作品化しました。ゼミ生以外にも呼びかけた展覧会のボランティアスタッフは、こうした光岡さんのリサーチや造形のプロセスを目の当たりにすることができました。学生自身の作品も、ユニークなものが目立ちました。たとえば、1年間留学していた学生は、大切な記録であるネガフィルムをあえて炙り、頭の中の記憶があいまいになっていくイメージそのままを定着させようと試みることで、スマホ時代の写真の扱われ方に対して疑問を投げかけました。また、女性下着がファッション化されていく中で下着の本質を改めて問い直そうとした学生は、下着の役割を別のものに当てはめて提示することで、観客それぞれの下着感や下着に対する偏見をあぶりだしました。西尾研究室では論文を書くことだけが研究だとは考えていません。本企画に参加した学生は、日頃の違和感や気づきから思考を深め、それを作品という形で外堀部七彩(3年生)《下着における役割と形の再構築》のシリーズから「ブランター」展示風景撮影:小川美陽す。また、それを生業にしている招聘作家の仕事に直に触れることで、その難しさや社会的な意義を同時に学んでいくのです。展覧会は観客という参加者を必要とする学びの場です。3回目の開催も予定していますので、ぜひ多くの地域の方にこの学び合いの場にご参加いただければ幸いです。部化して他者に差し出すことで、そこからまた新しい気づきを得るという学びのプロセスを体感していま都市文化コモンズ准教授西尾美也学びのoneシーン招聘作家の光岡幸一さんとの打ち合わせフライヤーの発送作業ゲストに斧田唯志さんを迎えた作品講評会撮影:小川美陽招聘作家の荒木由香里さんの作業を手伝う学生たち撮影:小川美陽6