ブックタイトルnarapu 02
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narapu 02
都市文化コモンズ―都市社会史―メディア・表象―アート・アミューズメント小川美陽(3年生)《ネガ(記憶)》展示風景撮影:小川美陽コモンズ活動事例報告奈良県立大学現代アート展「船/橋わたす2018」―大学と地域、アートと日常生活をつなぐ―西尾研究室では、2018年10月20日から28日にかけて、地域資源を発掘したり、異質なもの同士をつないだりする現代アートの力に着目した展覧会「船/橋わたす2018」を本学にて開催しました。2017年に続き、2回目となる試みです。展覧会名は、本学が位置する船橋町の名にちなんで、さまざまな価値観をのせた作品という「船」を渡し、異質なもの同士をつなぐための「橋」を渡すというイメージで初回に名付けたものを継承しています。本展では、学生の研究作品と、学生自身のキュレーションによる招聘作家の作品を本学各所に展示することで、本学を地域の新しい「港」と捉え、大学と地域、アートと日常生活をつなん、光岡幸一さんという全国各地で活躍する作家の方々に参加していただけることになりました。たとえば、コミュニケーション自体を作品として提示する光岡さんは、「いいアイデアや作品はどれだけその場所に通ったかどうかだと思う」とおっしゃる通り、予算をまったく度外視で東京から何度も通ってくださり、作品プランを練っていかれました。朽ち果てたロッカーが構内に横たわっているのを見て、「大学内に、いろいろなものがほったらかしにされている感じが自由でとてもいい」とアイデアを膨らませ、光岡さんは今では学生にも一部の教職員にもその存在を知られていない本学独自のSNSの存在を「発掘」し、ぐことを目指しています。ゼミの3、4年生が参加する企画のため、4年生にとって今回は2度目の挑戦です。企画立案や運営面において前回の経験を活かせたことで、初回以上に学生が主体的に取り組むことができました。参加学生は、まず、展覧会作りやキュレーションに関する文献を講読し、実際の展覧会や芸術祭に足を運んで、思考を形にする方法や展示技法、広報などについて学びます。そして、各自の問題意識に基づいた作品制作と、本学で制作あるいは展示をしてもらいたいと思う作家について提案し合い、議論を重ねていきました。交渉も学生たちが行い、最終的に荒木由香里さん、井上亜美さ展覧会のフライヤーデザインは藤井桜子さんによるもの。デザイナーの選定・交渉も学生たちが行った。5