ブックタイトルnarapu 01
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narapu 01
都市文化コモンズ―都市社会史―メディア・表象―アート・アミューズメント2回生のコモンズゼミ「調査・創作演習」での発表風景コモンズ活動事例報告ゼミでの学び―文化研究ゼミ合同発表会(コロキウム)を通して考える―2017年12月17日(日)。地域交流棟2階中研修室は、100人を超える大学生の熱気に包まれていました。第1回文化研究ゼミ合同発表会(以下、コロキウム)が開催されたのです。参加した学生は、早稲田大学(伊藤)、滋賀県立大学(武田)、同志社大学(勝野)、関西大学(村田)、奈良女子大学4年生有志、本学の玉城、窪田、西尾、松岡、岡井の各ゼミ生でした。緊張感の高まる雰囲気のなかで開会式がはじまり、その冒頭、「学生たちが、文化人類学、民俗学、社会学、メディア論、アートなど、さまざまなアプローチから文化や社会について研究発表をする場としてコロキウムを設立した」と宣言されました。こうした場が設けられた背景には、国内の各大学で、就職活動の長期化によってゼミでの研究時間の確保が難しくなったり、地域社会との連携やグローバル化など、設置者の方針が学生の学びの内容に大きな影響を及ぼすようになっているといった背景があります。さらに、問いやアプローチではなく、対象の選定から研究を進めようとする昨今の風潮は、学生の気づきの機会を奪い、同時に大学内、学部内、学科内、ゼミ内、グループ内、あるいは個人(の趣味)に閉じた研究を生み出しています。本来、大学のゼミナールは「何かのため」ではなく、ただ学生の「問い」を大事にする場所であり、異なる考え方に触れる場所ではなかったでしょうか。こうした問題意識にもとづき開催された第1回のコロキウムは、テーマごとに分かれた会場で大学や学部・学科、ゼミの枠を越えて学生たちがグループ発表、個人発表を行い、活発な議論が飛びかう刺激的な時空間となりました。学生たちは、他大学の学生の前で研究発表をし、フロアからの質問に答え、他大学の教員から厳しいコメントを受けるという人生ではじめての経験に緊張し、混乱し、ほんとうに伝えたかったことを言えずに悔しい思いをコロキウムの開会式に集まった学生たちしたようです。また、ゼミの指導教員とは5