地域創造とは、さまざまな立場の人々が互いに協力し合って、一つのまとまりとしての意味をもつ地域においてその魅力を高め、豊かな生活を享受できる社会を創ることを意味します。
奈良県立大学地域創造研究センター(以下「本センター」)は、地域創造学部を有する奈良県立大学(以下「本学」)の強みを活かし、地域創造に関する専門的・学際的な研究を通じて地域リーダーを育成し、また地域住民・企業・地方公共団体等と連携しつつ、奈良から地域創造の可能性を広げていきます。
本センターは、これまで行われてきた地域創造の研究や活動を継承しつつ、時代の新たな方向性を切り拓く実践的知性の役割を果たします。
今日、地域の課題はますます深刻になっています。とりわけ、人口減少や少子高齢化の加速、パンデミックに代表される大きな社会のゆらぎ、デジタル社会の浸透やグローバル化の変容など、様々な変化に地域社会はさらされています。地域創造のあり方も、そうした変化に向き合いながら、日々進化していくことが求められています。
本センターは、こうした社会の変化の中で、地域研究や活性化事業をつなぐ結節点の役割を果たし、新しい地域社会の構築に向けてここ奈良から学知の結集と新たな地域創造の創出をめざしていきます。
本センターには、学術領域を横断するプロジェクト研究ユニットが複数組織され、学外の共同研究者を加えて、独自の視点から現代社会の構造を解明します。地域や観光に関する諸研究をはじめ、コロナ後の世界を展望する文明論的な研究など、今日的なテーマも取り上げています。本センターは、各研究ユニットを通して、地域創造の新たな可能性を拓いていきます。
本センター主催の機関横断型研究プロジェクトを推進し、奈良県における地域創造のプラットホームの役割を担います。
本センターは、奈良県のシンクタンクとして、地域創造を担う諸団体の良き相談相手となります。地域からの相談・共同研究・受託調査等を受付ける窓口ですので、気軽にお問い合わせください。地域のニーズに応えるため、本学の研究や地域活動を広く発信し、さらには県内を中心に諸団体の地域活動情報を集約させ、さまざま関係者を繋ぐ結節点の役割を果たします。
また、URA(リサーチ・アドミニストレーター)室を設置し、外部資金獲得のための戦略策定・情報収集、学外者との連携、研究成果の発信等、研究支援体制を強化します。